「序章」
「咲くカフェヴィレッジ発想の基」
「咲くカフェヴィレッジとは?」
「いっそのこと、裏の物置もリノベーションしてゲストルームにしてしまって、その周りのエクステリアもリノベーションして、素敵な町並みにしたらいいじゃん!」
『関東の北の端、山間の町「大子町」。常磐高速道の那珂インターを降りて下道1時間。
道中は清流「久慈川」と共に、奥久慈の山が次々と織りなす美しい里山の景観が広がる。その隙間を縫うように進むと、その先に広がるのが大子のノスタルジックでレトロな町並み。
その山と川に囲まれた豊かな田舎町の山沿いの高台に、想像もしていなかったような素敵な空間が存在する。それが今回紹介する「咲くカフェ ヴィレッジ」だ。
「咲くカフェ ヴィレッジ」と名付けられたその一角は、咲くカフェの北側、裏側に存在する。
まるでヨーロッパのどこかの国の路地裏に迷い込んだかのような空間。ベージュの漆喰が塗られた壁面には、季節によってツタ植物のクレマチスが花を咲かす。レンガが敷かれた小道にはベンチが置かれ、暗くなるとアンティークな街灯が温かい灯りをともす。
そんな中に、咲くカフェのテーマカラー「ブルーグレー」色に包まれた、ノルウェーの町並みにありそうなお洒落な建物が「Room 796」と呼ばれるゲストルームだ。1軒の独立した建物で、エントランスには剥がれかけたミントグリーンのペンキが印章的なアンティークドア。そこには部屋の名前の元になったという「796」番のナンバープレートが付いている。
(設置前の「Room 796」のドア。)
部屋の中に入ると、外装のお洒落さに劣らない素敵な空間が広がる。ホワイトの木をベースとした内装に、細部までこだわったアンティーク調のブラス(真鍮)やアイアンのアイテムが空間を演出する。
バスルームも備え付けられ、そこにはなんと据え置き型のバスタブと真鍮のシャワースタンドが設置され、一度は体験してみたかった、まさに海外映画に登場するあれだ。
大きくとられた窓からは山の中の景色が広がり、まるで「森の中のバスルーム」といったところか。
洗面台とトイレも同じ部屋にあり、これまでの咲くカフェのゲストルームとは違い、より長期滞在もしやすい設計となっている。
さらにベッドルームの奥の大きなドアを抜けると驚くものがある。
なんとウッドデッキのテラスだ。このテラスも「Room796」の利用者専用。
デッキチェアで自然や空を眺めながらまったり寛ぐのも良し、備品で置かれているバーベキューコンロを使って、バーベキューディナーなんてのも最高であろう。
もちろん気が向いたら、表の「咲くカフェ」でランチやディナー、お酒やコーヒーだってもちろん。
滞在する人が、思い思いのスタイルに滞在の形を演出できる。
まさに「滞在」=「体験」にするのが「咲くカフェヴィレッジ」そしてその「Room 796」。』
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な、感じ。笑
(2021年1月追記:「Room 796」2021年オープン予定!)
(物置の写真を加工して作った完成イメージ図。施工前に大工さんにもシェアしました。)
(さっきの完成イメージのリノベーション前の元写真。咲くカフェのフロア北側窓からこの物置が見えていた。)
「咲くカフェタウンとは?」
簡単に言うと「ヴィレッジ=村」、「タウン=町」である様に、発想の基は同じ様なものです。
一番大きく異なるのは「ヴィレッジ」は咲くカフェの敷地内の咲くカフェ所有部分で行うのに対し、「タウン」は咲くカフェ周辺の「空き家」などを使って作る計画なのです。
それでは「咲くカフェタウン」構想の概要を書いていきましょう。
咲くカフェ界隈には、点々と空き家が存在しています。
その空き家を譲っていただくのが第1段階。出来るだけ咲くカフェに近いところから始めるのがベストだと思っています。
(※2020年7月追記:空き家を1軒入手!!)
そして第2段階としては、その建物をリノベーションするのですが、そこでは「箱」自体をお洒落で魅力ある形=(第3段階で書きますが)そこを店舗として利用する人がイメージを持ちやすくする程度に抑え、内装はそこまで本格的には仕上げない。そして大切なのは、咲くカフェと何となくイメージの連携が取れるような形に。
第3段階で、そこに入ってくれる店舗さんその他(カフェ・パン屋さん・お菓子屋さん・雑貨屋さん・クラフトショップ&ギャラリー・陶芸体験工房・クラフトビアホール・薪窯ピザ etc...)を、咲くカフェがオーナーとなって呼び込み貸し出す。もちろん『出来るだけお安い家賃で。笑』。
(もちろん僕が手を付けて貸し出さずに、自主でやってくれてタウンに参加してくれるのも大歓迎です♪)
ただ逆にそれは誰でも良い訳ではなく、咲くカフェ(咲くカフェタウン)のお洒落感や性質を理解し、「咲くカフェタウン」の一員としてやってくれるお店をピックアップしていく。これがタウン構想の一連の流れですかね。
「集合体にデザイン。」
田舎町の特性として、家と家の間や各敷地の間などに人が通れる"小道"があるというか、自然とできたというか、あるんです。
実際、咲くカフェからも咲くカフェ前の道路に出ることなく、様々なご近所さんのお宅や空き家に行くことが出来るというか、おそらく道路を使わずにどこまでも行けるんじゃないかな?笑
これが「面白い町づくり」ができる要素だと浮かんじゃったんです♪
咲くカフェの庭には元々フェンスがあるのですが、もし実際にタウン構想が進んで1軒目が出来る時には、フェンス等を一部外して各店舗へ歩いてすぐ行けるようにして、小道の横にベンチなども設置したり、小さいサインプレートを立てたり、場合によっては咲くカフェの庭にそのお店に向かうレンガ道も作ったり♪ ワクワク♪
そしてお互いのお店を連携させ、一つの集合体の様に見せていく。
咲くカフェのWebでも「咲くカフェタウン」のページを作り、お店の詳細やマップも載せていく。
そうすることで、一つの連携された集合体を表現していく。
頭に浮かんでいるイメージをうまく言葉に置き換えるのが難しいのですが、分かりやすく言うと、、、
イオンモールって、当然モールの中にいくつものお店があるイメージですよね? 別々のお店がたまたまそこに並んでいるのではなく。。。
そしてモールに行ったら、普通は1軒のお店にだけしか行かないなんてことは無いですよね?? 買い物して食事して etc...
そゆこと。
「咲くカフェタウン=モール」の様に魅せていくデザインを構成していくのです。(僕が商店街のプロジェクトでやっている「大子デパート」も似たような発想ですね。)
連携させることで、お互いの集客がお互いの集客につながる。
一番実現が難しい"1軒目"が成功すれば、2軒目、3軒目~の実現はおそらく早いと思っています♪
「『ハードルを一気に下げる!』ということ。」
咲くカフェに車を置いたまま歩いて行けるんだし、タウンとして拡散してるし、商品によっては咲くカフェのメニューでも使ってたり、各お店自体のデザインや質も一定以上のレベルだし、etc...
お客さんは、お散歩気分で山沿いにある田舎の小道を歩きながら、お店の散策が出来て、またそこで新しい素敵なお店や人に出会う。(時にはその付近に住んでいるご近所さんとも挨拶を交わしたり♪)
それはもう、イオンモールに次々と並んでいるお店との出会いとは、全く違う格別な感動を得られますよね♪(イオンさん、変な例に出してごめんなさい。)
これは、咲くカフェに来るお客さんにとっても「エンターテイメント性」が一気に上がるし、咲くカフェとしても各お店との相乗効果で嬉しいし、何よりもその前に、地方に新規出店しようとしている人の『ハードルが一気に下がる!』と思うんです!
つまり、【咲くカフェ】【利用するお客さん】【新規出店者】、それぞれみんなにとって嬉しい結果が生まれる。
さらにその結果で、町への集客力や魅力度も上がり、大子町自体にとっても喜ばしい事業になってくると思います。
そして例えば、
●地方に移住してお店を開きたい!
●現在この地域で仕事をしてるけど、独立してお店を開きたい!
などなど、野望を持っている方は多々いると思いますが、おそらく
■どこでやれば良いか分からない。
■自分のお店を持っても集客が出来るのか?やっていけるだろうか?
■やりたいことはあるんだけど、自分のセンスだけだと不安。。。
■知らない町での物件探し、、、業者さん探し、、、、作りたいお店が作れるか、、、
■町のコミュニティーに入れるか?
などなど、
色々と超えなきゃならない不安があると思います。
でも、その大部分がこのプロジェクトによって解消されるというか『ハードルが一気に下がる!』。
だって、咲くカフェとして【仲間】に受け入れる訳ですから。
集客はもちろん、出店者さんが望むなら、その前の段階の理想の店作りの部分から、咲くカフェが持っているノウハウの「付加価値の創造」や「魅せ方」「センス」も提供できるし、当然咲くカフェに関わってくれた、思い通りの施工をしてくれる業者さんも紹介できるし、町内のコミュニティーに関しても、僕が関係している様々な部分は特にどんどん参加しやすくもなる。
これは絶対『ハードルが一気に下がる!』はずですよ。
そんなこんなで、この辺り一帯にお洒落なお店が次々と並び、その点と点を"小道"で繋ぎながら、「咲くカフェタウン」としての形を作り上げる♪
それこそ咲くカフェ前の道路は「大子カフェストリート」みたいに呼ばれる様に仕向けたりして♪
「遊具の無い遊園地」みたいになればいいな。
僕の遊園地のイメージは、いろんな形のスペースや道があって、あっち行くとクレープ屋さんがあって、道を抜けるとお土産物屋さんがあって、木の下のベンチに座って食べたり飲んだり、隠れた所にまた別のお店があって、歩いているだけでワクワク楽しい気分になる空間。
何かしらタウン全体でイベントをやる時は、それこそヴィレッジの方でも外部からの出店者さんに出店してもらったり。タウンとヴィレッジであれこれあれこれ。
それで、定期的にタウンのみんなが集まって「タウンパーティー」ね。笑
イベントの企画やその他もろもろアイディアを話しながら飲み会。
あー、考え始めると止まらなくなってくる。この辺でやめておこう。笑
だからこの「咲くカフェタウン」構想が実現できてきたら、これは、全国から見てもすごく注目される「地域活性化」「地方創生」の見本の一つになるであろうし、今までの咲くカフェ以上にタウンとして各メディアさんも注目してくれると思うし、ヴィレッジとタウン自体が観光地くらいの注目と集客力を持つ素材に出来ると思ってます!(・・うん、絶対なる。)
「お店だけじゃない。咲くカフェタウンの要素。」
それは「シェアハウス」。
少し部屋数のある物件があればシェアハウスを作りたい。
一つ前のコラムでも書いたこと。
大子町の課題の一つ。=「単身で安く住める・滞在できる物件がない。」
1泊2泊の滞在であればゲストルームは安く滞在できるけど、月単位、年単位となるとそうはいかない。
「普段は仕事があるから、とりあえず寝られる部屋があって、バストイレがあって、たまに使うキッチンがあればなお良い。とりあえず安く。」という需要。
それを少しでも解決するための一つがシェアハウス。
キッチンやバストイレは共用で、部屋だけ別れている。
この辺りの物件では最低家賃になるであろう、月2万~3万(+光熱費補助金)~に設定して、さらに!咲くカフェの社員さんだったらさらに毎月5000円免除みたいな。
もちろんそれもお洒落に仕上げて、その空間に住むだけでなんだかハッピーな付加価値を得られるような部屋や建物に仕上げて。
咲くカフェでは、都心方面から大子に移住して、咲くカフェの正社員になってくれる方を積極的に求めているのですが、そこでこういう福利厚生というか、咲くカフェが管理している「住まい」があることによって、地方転職に対しても絶対『ハードルが一気に下がる!』と思うんです。
シェアハウス(兼社員寮)。
だって、田舎では仕事探しより住まい探しの方が難しいんですからっ。
咲くカフェに、大子にいらっしゃーい♪
外国人の方もWelcomeです!
「実現のために乗り越えなきゃならない"壁"。」
ただ、その実現には大きな壁があります。それは、空き家を譲ってもらう事。
地方では特に、大家さんは空き家でも手放すことをなかなかしない様に思います。
貸してくれるという方はいますが、借りる場合だと、大きくリノベーションする場合にちょっと支障があるし、さらにそこを他の人に貸すことになるので、又貸しという問題が。
とにかく咲くカフェタウンに関しては、建物を入手してからのスタートになります。
ぜひ空き物件をお持ちのみなさま、この新しい地域活性化プロジェクトのためにご協力お願いします!!(そしてお値段も控えめでお願いします。笑)
(※2021年12月追記 空き家を1軒入手し絶賛リノベーション中。)