茨城・大子町のカフェ&ゲストハウス 咲くカフェプロデューサーLEMS

第7話「LEMS塾【咲くカフェの集客術】(後編)」 

 
2019年11月、咲くカフェで初開催した「咲くカフェのお勉強会」でみなさんにお話しした「咲くカフェの集客術」の内容を、ついにこのコラムで初公開!
以前よりも話の内容の補足や言葉選びも行い、分かりやすい様に伝えます。
 
茨城・大子町、カフェ&ゲストハウス、咲くカフェの集客術。田舎暮らし。地方移住。

「人に感動を与えるためには?:後編」

人に感動を与えるためにはどうすれば良いか?
早速本題に入っていきましょう。
 
そこには「付加価値」というものが大きく関わってきます。
おそらく経済的な「付加価値」という言葉とは少し違う意味になるのかな?
僕が話すのは、本来の価格の値が示す価値以外に「付け加えた価値」。
 
僕の性格というか持論の様なものがあります。
 
「商品そのものの満足度はMax 50%にしかならない。」
 
分かりやすく例えます。
 
飲食店では注文して食べた料理が、どんなに美味しく完璧な一品であっても、その食で得られる満足度は50%にしかならないと思っています。
 
食事をしようと思って、お店に入る、注文する、そして注文した物が出てくる、食べる、美味しかったです、ごちそうさま。。。食事終了。
 
つまり「食事」という日常の行動の範囲内でしかない。
=食の"物"だけにどんなに注力しても、それだけではそれ以上は無い。
 
逆を返すと、 その50%を超えることが出来れば、その超えた分の「感動」を与えることが出来る。
 
一連の「食事」という行動だけには収まらない部分の領域に入ることが出来る訳です。
 
茨城・大子、カフェ&ゲストハウス、咲くカフェのLEMSによるコラム。地方創生・地方移住・地域活性化・田舎暮らしの話など。
 
では「食以外の50%」とは?
 
もうお分かり。「付加価値」ですね。
 
750円の親子丼でも、3000円のステーキでも、5000円のお寿司でも、万が一"それだけ"でしか無ければ、その分のお金を払って「食事」という行動をしただけになってしまう。
 
当然実際は"それだけでしかない"という事はあまりなく、何かしらの付加価値が存在している。
 
お寿司屋さんだったら、高級感を出して、和の木製の格好良い看板が付いて、お店もピカピカで、最高級のネタを板前さんが目の前でさばいて手際よく握ってくれる。手作りのガリがまた旨い。
 
そういう一つ一つが全て付加価値となっている訳ですよね。
 
だからこそ5000円でも1万円でも払って食べて「久々の自分へのご褒美に○○寿司♪ この煮アナゴ、めちゃふわふわで美味しぃ~!」ってSNSにシェアする。
 
 
はい、きました。
 
第三者がSNSで投稿したじゃないですか。
第1関門を見事突破です♪
 
このお寿司屋さんでは「食事以外の付加価値の部分」で大なり小なり感動に値するレベルの物を提供できていたということ。
 
 
そしてここで大切なポイント。
 
「付加価値が上がれば上がるほど、提供された料理の "味も変わる"」ということ。
 
当然、味自体が変わる訳ではなく味のイメージが変わる訳ですね。
 
茨城県北・奥久慈大子町。Uターンして田舎暮らしをする咲くカフェLEMSによる本音トーク。集客術。
 
何の根拠もないのですが、「食の満足度」が低くて、付加価値の方だけが高いなんてことはまず起きないと思うんです。
 
 
「商品」を食べるまでに、付加価値に付加価値をあれもこれも積み重ねて、正にお膳立てをした上で出てきた、大将こだわりの「煮アナゴ」はさぞ美味しい事でしょう。
 
それに比べ、何てことのないお店でただ単に出された「煮アナゴ」とは味の感じ方が違うはずですよね。
 
それらが例え全く同じ「煮アナゴ」であったとしてもね。
 

「咲くカフェでの付加価値の作り方」

 
それでは実際に咲くカフェでの付加価値を例に見てみましょう。
 
付加価値を言い換えて「こだわり」=「おもてなし」=「手を抜かずに作り上げる部分」と捉えてもらっても良いかも知れません。
 
 
咲くカフェのこだわるポイントは「デザイン」です。
 
デザインと言っても幅は広く、空間・物品・インテリア・エクステリア・ファッション・ロゴ・Web・色・写真・Food・カトラリー、 etc... 
 
挙げたら切りがありませんが、とりあえず咲くカフェに入店するイメージを頭に描いてください。
 
茨城・県北の奥久慈大子のカフェ&ゲストハウス。ランチやディナーの咲くカフェ。
 
駐車場に車を停めて庭を歩く。
 
レンガの敷かれた歩道。レトロアメリカンなポストの横に、営業時間を示すお洒落なプレートがある。これだけでカワイイ。 写真をパチリ。
 
建物を見ると山に抱かれるように立っている母屋。壁はブラックに塗られ落ち着いた雰囲気。その手前には大きく作られた開放的なウッドデッキ。そこにはベージュのパラソルが並びリゾート感もある。「暖かい季節は最高だろうなぁ」と思いつつも、外観の 写真をパチリ。
 
 
レンガ道を進むと、次第に心地よいカフェミュージックが聞こえてくる。音楽によって無意識にカフェの雰囲気を頭に植え付けられながら、その先に見えてくるエントランス。
ブラックの壁とは一変、ホワイトウッドの壁に、ブルーのアンティークな木製ドアとグレーの窓。「可愛い~」と、エントランスの 写真もパチリ。
 
エントランスのブルー + グレー = ブルーグレー がお店のテーマカラーだとか。
 
そしていざ店内へ。「わ~っ、めちゃお洒落!」。
アンティーク風ホワイトウッドの壁、雑貨、吹き抜けの天井、古い建物だけど古っぽさを感じないデザイン、ブラックボードのバーカウンター、ランプシェード、、、、いちいち全部がお洒落♪ 表参道にあってもおかしくない位、というか古民家と現代のお洒落の融合体は表参道にも無い!「おしゃれの大渋滞なり~。」笑
写真パチリ、パチリ、パチリ。
 
席に座って、メニュー表を見る、バンブーの天然素材の表紙に咲くカフェロゴ刻印がかわいいー。メニュー表もデザインされてて見るのが楽しい~。メニューの数もたくさん!
お水のグラスもかわいい~。物販ブースで買えるんだぁ!帰りに買おうかなぁ。
 
そしてメニューをオーダー。
待っている間にお手洗いに行ってくる。ブルーグレーの腰壁に漆喰、通路までお洒落~。アンティークWoodを基調にした洗面台もかわいい~。え!便器が黒!
 
そんなこんなしているうちに運ばれてくる料理。
「わーお洒落~!綺麗~!」 パチリパチリ。
「木製のスプーンやフォークもめちゃかわいい~」 パチリ。
 
茨城・県北の奥久慈大子のカフェ&ゲストハウス。ランチやディナーの咲くカフェ。
 
 ・・・・・さて、いただきます。と。
ここまでの全てが、咲くカフェでは 「食事」という行動に入る前のお膳立てなのです。
 
ここまでやれば、提供された食の味が美味しく感じてしまうはずですよね。
心の満足度が高くなるはずですよね。=つまり 感動の域に入っていきますよね。
 
(もちろんその「食」自体に関しても、僕自身の経験なりにこだわって出していますし。「食」に関するお話はいずれまた別な機会に。)
 
だからこそ、写真もたくさん撮ってくれる。
=お分かりの通り、その写真が"第三者のシェア"になっていく。
 
 
僕はいつもこんな例え話をするんです。
 
今説明した様な、お膳立ての部分(食以外の50%)を完璧にやれば、例え一杯の白飯を出したとしても「わぁ~」って感動させられる。笑
「金賞受賞の大子米で、器は大子漆の漆器でございます。」と言葉を添えれば完璧ね。
 

「○○屋さんの場合」

 
今までは咲くカフェの様な飲食店を例に挙げて話してきましたが、その他の業種「○○屋さん」であれば、その売っている(提供している)○○以外で集客できるくらいのものを作ることが大切だと思っています。
 
パン屋さんだったら「パン以外」=逆にもう、お洒落カフェみたいな。とか
建具屋さんだったら「その技術以外」=アンティーク風の真鍮金具や木製建具を得意として提案してくれる。とか。
etc...
 
咲くカフェでは、実際にお金をいただいているのは「食」の部分ですが、すでにお客さんが求めているのはそれ以外の部分に比重が大きくなっていると思います。いわゆる「めちゃお洒落で環境最高のリノベカフェ」的な部分。
 
「咲くカフェに来ること自体が目的」「咲くカフェにとりあえず入りたい」「咲くカフェを見てみたい」というような。
 
お昼時にお腹を空かせて、食事を求めてふらっと立ち寄って「なんかご飯ものある?じゃあこの牛丼一つ!」なんてお客さんはあまりいませんよね?笑

大子町・咲くカフェの集客術。LEMSのコラム

 
以前、咲くカフェに職業体験に来た、「将来はスタイリストになりたい」という中学2年生の女子生徒さんにこう伝えました。
 
「スタイリストになりたいなら、技術よりも、まずは自分自身がいかに可愛く素敵で魅力ある人になるかを意識して。」
「例え結果が、同じメイクやコーディネートに仕上がったとしても、それをやってくれた人が全然違ったら、、、ただのおばさんがやってくれたのと、めちゃ可愛くてお洒落素敵な人がやってくれた場合では、感動が違うでしょ?」と。
 
 
だから、その業種やその場所、その他条件によって内容は変わると思いますが、そういうことなんです。
でも「めちゃお洒落」は幅広い分野で使えて、集客しやすいやり方ではあると思います。ただその先は「センス」の部分になってきますがね。
 

「ホームページで与える『安心感』」

 
さて、ここまでのおさらいです。
 
○○屋さんの○○以外の「付加価値」によって「人を感動させ」、感動をした人が「その感動をシェアする」というところまで来ました。
 
 
では、そこでその「シェア」されたSNSの投稿や、友人の話を見たり聞いたりした人は、どうします??
 
もちろん、何にも感じず「へー」で終わるなら、「いいね!」だけ付けて素通りかも知れませんが、笑、、、、自分の家族・友人・知人がそれなりに感動してアップしたお店。
 
「へぇ~、ここどこ? すごく良さそう♪」って思うことも多々あると思います。
 
そんな時に次にどういった行動を取るのか? 自分の場合を考えてみてください。
「明日その店に行く! 住所どこ? ここね分かった! 行く!」とはなりませんよね。笑
 
しかもこの情報に溢れた現代で、家から足を運ぶにも距離があればなおさら。
 
普通はネットで調べますよね。
 
そこで大切になってくるのが「ホームページ」なのです。

茨城・大子。咲くカフェの集客術。 LEMSのコラム

 
お店の営業時間や定休日、電話番号などを調べるだけなら何でも良いけれど、、、わざわざ時間を掛けて足を運ぶとなると、もっともっと事前に知りたい
 
どんなお店? どんな外観? お店の中はどんな感じ? お店の広さは? 立地は? メニューは? 価格帯は? どんな人がやってるの? などなどなどなど・・・・。
 
知っておきたいというか、「このお店なら大丈夫だろう。」という『安心感』が欲しい。 
 「イメージと違った。」「あれ、なんか意外と。。。」「わざわざ来たのに。」という風にならない様に、そのお店を見て知って確認しておきたいんですよね。
 
前に書いた通り、お店のSNSは最新情報の上書きで流れて行ってしまう情報であるし、逆に第三者のSNS投稿は情報が偏っていて、どちらにせよ見たい情報や写真が無い!
 
 
僕自身、出掛けた先で「素敵なお店やカフェ」を捜し歩いているんですが、行く(行った)場所でお店を探す時にGoogleで何かしらのワードで検索して、良さそうな写真が投稿されているお店を見つけても、ホームページが無くSNSしか無かったらもうその先は見ません。
 
「だってSNSを見たってどんなお店(足を運ぶ価値があるお店)か分からないんだもん。」=『安心感』は得られない。・・・です!
 
 
もちろん、これには僕なりの行動の偏りがあるかも知れませんが、この話にはちょっとした裏付けがあります。
 
先日(2021年12月)に現役のテレビ放送作家の「PRマーケティング」のセミナーがありました。その作家さんの話の内容の一部を抜粋します。
 
「何かしらの情報を入手した時に、まずはホームページを探して見る。」「そもそもホームページが無いと調べようがない。取材の対象から外れてくる。」とのこと。
 
テレビ局の取材となると、それこそ映像を撮る対象になるかどうかの判断になるけれど、僕的にも同じように「わざわざ行く価値があるか?」の判断にもなります。
 
まさに前編で話したこと「SNS等は間借りしているだけの外部サイトの1ページ、ホームページは自分自身が看板を立てて発信しているサイト。」ということです。
 

「ホームページの在り方」

「ホームページあるけど、、、。」というお店や業者さんは多いかと思います。
ただ、僕が言うには「ただ作っただけでは意味がない。」
 
「じゃあどうすんの??」 てね。
では、ホームページの在り方について少し話します。
 

1.製作業者への丸投げはNG!

ホームページも生き物です。鮮度のないサイトや業者サイトは、見ればすぐに伝わります。
自らいつでも更新出来て情報を載せられて、自分の色や空気をも伝えられるようなサイトが大切。
 

 2.写真は大切!

結局みんなが見たいのは写真。
どんなお店? どんな内装? などなどなど、ほぼほぼの事は写真が解決してくれます。
(お客さんが店内写真を撮りづらい時代なので、SNS系では店内の写真は少ない傾向。)
 

3.自分が写真で見せたい物と、お客さんが見たいものは違う! 

写真の話につながりますが、お洒落カフェ等でありがちなパターン。
「お洒落な写真素材だけで結局どんなお店か伝わらねー!笑」
見ている人は"お洒落な素材"を見たい訳じゃない。
自分が足を運ぶ価値がある様なお店かを見たい。=お洒落な素材は行ってから自分で見るわ!笑
 
だから、お店が存在している周囲の環境から、庭とかエントランス、キャッシャー、内装、インテリア、料理、、、、つまり、Googleインドアビューで見られるような内覧写真+インドアビューでは見られない商品写真など。
 

4.出来れば「人」も見せて!

僕個人的にとても大切にしているのは「人の写真」。
どんな人がやっているのか? ご主人やオーナー、さらにはスタッフさんの顔や表情、スタイル、ファッションが見えるだけで、イメージの湧き方が全然違うと思う!
 
同じカフェでも、若い人が若いスタッフを雇ってやっているのと、髭を生やしたマスターが奥様と二人でやってるのでは、印象変わるでしょ? そういうこと。
  

5.写真の質にはこだわって!

ここまで書いてきて、結局大切なのは「写真」だなと。
「文字」では伝えられないことを「写真」は一瞬で伝えてくれるし、今の時代であれば「動画も大切」かな。
 
そして注意して欲しいのは、写真の質とデザイン性ね。
【Webデザイン+写真の質】が悪いと、逆効果にも成りえない。。。
 
サイトを見た瞬間に「あれ?今どきこんな感じ・・・。」というホームページだとしたら、完全にマイナスです。笑
 
そもそもスマホ表示に対応していないとかね。
蛍光色で文字を点滅させてたりね。
etc...
 
そして、この「Webと写真」の質が後の別な効果に繋がってきます。
 

「『安心感』による副産物」

「このホームページのこのお店はきっとちゃんとしてるし、写真をたくさん見たけど絶対お洒落だろうし、料理の味だってある程度間違いないでしょう!」
 
っていう安心感を抱いていただいたところで、前編の話に繋がりますが、その人は完全に「潜在的なお客さん」になった訳ですね。
未だ来てはいないけど「いつか絶対行ってみよう。」と。
 
 
そしてここでその『安心感』による副産物の話を挟みます。
 
下記リストは咲くカフェを掲載してくれた各メディアさんの一部抜粋なのですが、それらを2つのグループに分けました。
 
【A】
茨城カフェ日和(書籍)、読売新聞(茨城地域枠)、茨城新聞、NEWS ZERO(日本テレビ)、茨城 古民家・レトロ めぐり旅(書籍)、茨城トヨペット「さんさん」(冊子)、つくばスタイル(書籍)、NHK水戸放送局、JR東日本「小さな旅」
 
【B】
森の中のカフェ(ぴあMook 全国誌)、珈琲時間(全国誌)、眺めの良い店(ぴあMook 全国誌)、旅の手帖(全国誌)、日帰り絶景さんぽ旅(ぴあMook 全国誌)
 
AグループとBグループには、大きな違いがあるのですが、分かりますか??
(ヒント的に(○○)カッコの内容を見ると分かるかも。)
 
「全国誌」かどうかじゃないですよ。
 
 
答えは、、、、、
 
【A】のグループは、実際に咲くカフェに来て取材をしてくれたメディアさんです。
 
【B】はその反対、咲くカフェには一度も来たことがないけれど、掲載してくれたメディアさんなのです。
 

茨城・大子のお洒落カフェ&ゲストハウス咲くカフェの集客術

 
『安心感』についてお分かりになりましたか?
 
誌面を作る人の立場を想像してみてください。
例えば自分が雑誌の「関東の素敵なお店」の特集の誌面を作ると考えてみてください。
 
●まず根本的に、書籍で紹介するのに「イマイチ」なスポットは掲載できない。それこそ本自体の規模が大きくなればなるほどなおさら。
●かといって、関東圏だけ例に挙げても、紹介するお店を全部回って取材する事も大変な労力だし、コロナだとなおさら現地に行くこと自体出来ない
取材に行けないからこそ「写真素材」も提供してくれるお店にしたい
●だからこそ、ホームページにしっかりとした質の良い写真が、掲載されているお店に絞りたい。
●そしてそもそも、掲載したいという旨をそのお店に打診する前に「このお店なら間違いないであろう」という確証が欲しい
(掲載させてもらえませんか?写真提供していただけますか?って話を振った後で、実際に写真素材を見てみたら、想像と違った・・・イマイチだった・・・なんてなったら声を掛けた以上、困っちゃいますもんね。)
 
 
そうです。
「このお店なら間違いないだろう!」って、少し前に同じような話をしましたよね。
 
『安心感』によって潜在的お客さんになった人の話ですね。
 
各メディアの担当者さんも同じ「人」なんです。
Webで調べて写真やその他もろもろを見て「このお店だったら紹介しても大丈夫だろう!」っていう『安心感』が欲しいのです。
 
だから結局(写真の質はピンキリあるとして)最低条件として「ホームページ」が無いと掲載の依頼さえ出しようがない。
 
ホームページの在り方と重要性が見えましたね。
 
 
さて、そしてさらに生まれるのが、メディアの連鎖
メディアは良いネタを探しています。
 
だからこそ、大きめのメディアに一つ掲載されると、連鎖的に次のメディアさんが話をくれるんです。
だって『安心感』があるんだもん。
Webからの安心感もそうだけど、大手メディアが紹介しているなら、なおさら安心!
さらに「質の良い写真素材」もあるんだもん。すぐに掲載できちゃう
 
でもそこで、こんな疑問を浮かべる人もいるでしょう。
「咲くカフェみたいな環境も素敵でお洒落なお店だから紹介されるんでしょ?」って。
 
ということで、ここでもう一つ僕自身が起こした実例を挙げます。
 
 
咲くカフェをオープンさせるより前、手づくり生チョコのオンライン販売「森のクレソン」というサイトを始めました。(現在も咲くカフェの商品の一つとなっているものですね。)
 
その時、咲くカフェ自体はまだカフェになる前の「家」で、その玄関のすぐ脇にある小屋(現在もあります。)で菓子製造業の許可を取り、生チョコを作りプロモーションをしていました。
 
そうしているうちに、最初は茨城県内系のフリー冊子から始まり、そのうち雑誌「Frau」、雑誌「Nice Things」、通販カタログ「Felissimo (フェリシモ)」など、大手のメディアさんが掲載してくれ、さらには日本テレビ「芸能人通販王選手権」で鈴木奈々さんとねばーる君が紹介、大阪の阪急百貨店の催事「47都道府県お取り寄せチョコレート」で茨城県代表として出品などなど、、、連鎖が続きました。

 
茨城・大子のお洒落カフェ&ゲストハウス咲くカフェの集客術
 
それで驚きなのは、 いずれのメディアさんも、その時点で大子に来たこともないし、僕の生チョコなんて一度も食べたことが無いんです!
 

日本最大規模のお取り寄せカタログ「フェリシモ」が、僕が1人でこの田舎の小さな小屋でコソコソ作っていて、担当者の人自身一度も食べたことがない商品を、全国展開する行列パンケーキ有名店と並べて、3カ月連続のお取り寄せコースで掲載しちゃうんですよ!
 
なぜそれが起きたかというと、ホームページで与えた『安心感』でしかないんです。
このお店の「この写真、デザイン性、内容、きっと外れは無い。いける!」と思ってもらえたんです。
 
咲くカフェみたいな元の素材があったから起きたという話ではないんです。

「全てがつながる」

 
今回のお勉強もいよいよ終盤です。
 
 
 メディアの担当者さんが『安心』して自信を持って誌面で紹介できる、お店のホームページ(その内容・デザイン・写真)があるからこそ、 メディアとは関係のない大多数の一般の人たちも同じように『安心感』を抱いて「いつか行こう!」と思ってくれる。
 
そしていざその「いつか」咲くカフェに足を運ぶ
となるとどうなります?
 
一番最初に戻ります。
 
たくさんの付加価値によってお膳立てされた「咲くカフェ」で何かしらの感動を得て、写真を撮って人にシェアをする、その当事者になるんです。
 
あとは同じことの繰り返しです。
 
今度は当事者になった人がシェアしたものを、また別な家族・友人・その他が目にする。→ 気になって調べる。→ ホームページに辿り着く。→ 『安心感』を得て潜在客となる。→ いつか実際に行く。→ 感動を得てシェアする→・・・ →・・・
 
これが僕が作り出す集客のサイクル(造形物)です。
 

咲くカフェ LEMSのお勉強会

 
なので、しばらくは何もしなくても集客に困ることは無いし、自然と裾野が広がっていくので、潜在客の総数は増えていきます
(実際、コロナ渦でも売上は落ちずに、逆にオープンして以来の月間最高売上を2、3度更新しました。)
 
こうやってサイクルの流れを省略して書くと、ものすごく当たり前で単純なんですが、実際、世の中の多くはどこかの部分が欠けていて、そのサイクル(造形物)の形が見えてこないのが実情です。
 



おまけとして「欠けているパターン」をイメージしやすい様に実体験を基に、、、
 

【造形物が見えてこない例】

(今後も追加するかも♪)
 
1● 前述した「ホームページの在り方」の➂でも書きましたが、おそらくお洒落なカフェや施設でWebもしっかりしているのに、ページの作りや掲載されている画像もお洒落感を意識し過ぎていて、ホームページを見てもどういうお店? = つまり、どういう場所にあって、どんな内装・外装、どんな食(サービス)・人?なのかが見えてこない
 
2● つまり「安心」できる写真が無い。(+そもそもページデザイン自体が微妙だったり。)
 
3● それでも実際に行ってみたら、ちょっと残念。だからこそ「感動」して他人にシェアする程でもなかった。
(以下、あるある箇条書き)
 
*まずは、安く買ったであろう業務用波及品のおしぼり。
*テーブル(その他)が合板(木目調)で安っぽい。
*温かいはずの料理が冷蔵保存感。
*トータル、ひっくるめて値段が高い感。
*店内照明が「白色(昼色)」。(もちろん医療系の様な業種は別の話だが。)
*仲間や友達との生活感が出ている。(=手芸品みたいな物が物販ブースに数多く並んでる)
*食材の季節感が無い。(東京ならまだしも、地方では疑問・・・。)
*メニューの写真や、そこに使用しているフォント(ありがちな丸文字系とか)のデザインセンスが・・・。
*逆にメニューデザインが、超チェーン店的に「きっちり作られた感」。(この辺りはカフェの話ね)
*店内写真がめちゃ良さそうだったのに、めちゃ車通りの多い国道沿いの、1階が駐車場で店舗は2階、元「安楽亭?」元「かっぱ寿司?」みたいなところ。
*お店?オーナー?の「あれダメ・これダメ」感が強い。(写真ダメ・ヒール靴ダメ・お騒ぎダメ・子供ダメ・「必ず○○してください」的な)
*建物も古かったけど、トイレも古汚い。
 
4● 例外的な話ですが、お店の名前が「超一般的な言葉」のため、検索してもなかなか出てこない

「足りないセンスを補う方法」

さてここまで来て、自分の業種に対する集客の構造物を頭で描けない人は、何かしらの部分でのイメージや理解・状況の把握が出来ていないのかも知れません。
 
そこで大切になってくるのは、足りない部分をどう補うか?
 
○○という商品以外の「何で感動させるか?」っていう部分は悩むところでしょうかね。
そしてかなりの割合で「センス」というものが必要になってくる。
「Webが苦手」とかなら一番解決は楽でしょうかね。
 

茨城・大子、咲くカフェの雪景色

 
でもおそらく足りない部分が何なのかを分かっている人は、もうすぐに解決方法を出せるでしょうけど、難しいのは「足りない部分が分からない。」ということ。
 
勉強や仕事と同じで「分からない事が分からないから、質問さえできない。」というような状況のニュアンスですかね。
 
でもどちらにしても、出来ない部分・分からない部分は人に頼む必要があるかと思います。
僕は全部自分でやっちゃいますが、でも工事関係で自分ではとても出来ないところは、業者さんに頼んでいますしね。そういうことです。
 
だから「何をどうしていいのか分からない。」という方も、まず僕に相談してくれてもOKですよ。相談無料!笑
 
いつもよく言うのですが、お店の運営でも商品を売るでも、頭の良い企業さんだったら高いお金払って下手なコンサルに頼むより、よっぽど僕のところ相談に来た方が良いと。
 
(もちろん、実際に僕に依頼して動く場合は、ちゃんとお仕事としてお受けしますよ。)
 
宮田邸から始まり、森のクレソン(生チョコ)、そして咲くカフェとやってきて、頭で描いたモノをリアルな結果として目の前に作り上げてきた。
全て自ら考え行動し実現し経験してきたことは、僕自身が自分の考えが間違っていなかったことを確信し革新できた事でもあり、これは、どんな知識人・専門家・アドバイザー・大企業の成功者・などなど、、、誰にも否定できないこと。。。これが核心です。
 
(↑ ↑ どうでも良い話なのですが、「カクシン」で韻を踏んでみましたw ;)
 
なので僕はいつも最後にこう言います。
「どの地方のどこの場所で何をやろうとも、人気店を作る自信がある。」
 

 
茨城・大子、咲くカフェLEMSのお勉強会