茨城・大子町のカフェ&ゲストハウス 咲くカフェプロデューサーLEMS

「咲くカフェとはなにか。」

by LEMS (ZDW!? / 咲くカフェプロデューサー)

 
咲くカフェをオープンして以来、取材に来てくださる方が増えてきました。皆さまがお聞きになるような事、いつもお話させていただいている事を、ざーーっとまとめてみました。
 
茨城・大子町のカフェ&ゲストハウス 咲くカフェ 茨城デザインセレクション受賞

「咲くカフェを始めた経緯」

僕は東日本大震災の年に大子町に戻り、その後「 Green Green Project」という大子町の活性化に取り組むプロジェクトを始めた中で、「咲くカフェ プロジェクト」と「大子カフェネット (by 咲くカフェ)」は、どちらも「現代のカフェ文化を大子町に広める。」のが目的で始めました。また一方で「大子町の中でそういったセンスのあることが行われている。というイメージを外に見せるため。」という事が元にあります。
 
現代のカフェ文化というのは、売っている商品その"物"だけでなく、こだわりの空間やアイテム、インテリア、音楽、地域の食材、etc... 様々な要素を付加価値とし、そのお店にいること自体、過ごす時間そのものを商品としてしまうやり方。そして付加価値によって、"物"自体の価値をも上げてしまうやり方。
 
茨城・県北の奥久慈大子町のカフェ&ゲストハウス 咲くカフェ
 
僕は以前から、どんなに料理自体がパーフェクトでも、その"物"だけの感動は50%でしかないと言っているのですが、それは、結局はお店に入るところから、内装、盛り付け、BGM、その他もろもろのお膳立てがあってこそ、残りの50%の満足度を得られると。
 
極端な話をすれば、お膳立ての50%をパーフェクトにすれば、茶碗1杯の白飯を出したとしても「わぁっ♪」って喜ばせられると。笑
 
20年住んだ東京から大子に戻り住み始めて感じたのは、そういった「もったいない部分」(伸びしろ)がたくさんあるということ。その一つとして、そんなカフェのやり方を町に広められたらと思い始めたのが「咲くカフェ プロジェクト」でした。
 
(大子町に戻ったきっかけは、単純に奥さんとの離婚です。当時、幼稚園児であった息子と二人暮らしになり、どうにもこうにも身動きが取れず音楽活動さえ出来なくなったため、家族のいる大子へ戻りました。) 
 
ちょうど良いきっかけになったのは、「咲くカフェ」の前身となる「宮田邸 咲くカフェ」。大子町の頃藤にある、築150年の古民家であり父の生家です。
 
 

あれこれ「こうした方が町は良くなる。」「こうすべきだ。」など、自分のアイディアや考えを言う事って簡単なんですよね。でも、あれこれ言うだけ言って何もやらない人たちをたくさん見てきたのでw 昔から僕は、言ったことはちゃんと実行する。自分の考えを実行して示す。ということを自然とやってきたので、宮田邸をやることの決断も早かったです。
 

茨城県・奥久慈大子町の期間限定古民家カフェ 宮田邸咲くカフェ
 
表参道の「DA FIORE」の眞中秀幸シェフを招いた、2週間限定イタリアンレストランの開催をきっかけに、宮田邸の活用が始まり、その後すぐ、年をまたいで2013年から、宮田邸を舞台に僕の咲くカフェプロジェクトは始まりました。約2カ月間の期間限定営業を年に3回。大子のひな祭りに合わせて盛り上げようと「宮田邸 咲くカフェ雛祭り」、夏の解放感を出して「宮田邸 咲くカフェビアガーデン」、秋の紅葉シーズンにカフェらしく「宮田邸 咲くカフェ」。
 
当然こだわったのは、古民家を活かした空間デザインと、現代のセンスとの融合。
 
「すごい古民家なんだけど、すごくお洒落。」という路線です。笑
 
【参考】 
 
茨城県・奥久慈大子町の期間限定古民家カフェ 宮田邸咲くカフェ
 
今まで大子では「人がいない」「客も来ない」と言われ、次々と閉店する飲食店の状況がありました。
そんな中、宮田邸の開催を通じて分かったのは「ちゃんとやることをやれば、今まで出てこなかったようなお客さん達が出てきてくれるし、外からも十分に人を呼べる。」ということ。
 
そして同時に、大子に戻ってから数年が経ち思った僕なりの「一人でもできる町おこしの究極の結論」は、一時的に人を集めるイベントでもなく、大子の特産品や良い物を発信することでもなく、もちろんそれも大切ですが、それよりもまずは、、、
 
咲くカフェの様なお店を1軒作ってしまう事。
そして、そういったお店を作り、町の中で活動している"僕"という人を外の人に知ってもらう事。
 
つまり、結局は「文化」と「人」なのかなと。
今後減っていく町の人口は当然で、その流れと逆らって、いかにこの町に来る(訪れる・住む)新しい人が増えるか。
 
そこの結論は、その町の文化と、その町にいる人なのかなと。
本当に長い時間の目線で捉えるとそこに答えがある様な気がして。
 
人と文化に魅力が備わっていれば、今後やってくる「都会」<「地方」の時代に向けて、地方移住希望者は安心してこの町を候補にしてくれるであろうし、大子に良いセンスがあることを表に出していれば、センスのある人が集う町になるであろうと思いました。
 
何より、元々ある素材がとても良い町なので。
 
茨城・県北の奥久慈大子町の大子デパートのメンバーたち。

(大子デパートプロジェクトメンバー。 写真撮影:飯村ゆみ)

 
そして、父の生家の「宮田邸」から、今度は僕自身の生家をリノベーションし、通年営業の「咲くカフェ」を作ることに決めました。
 
ちなみに「咲くカフェ」の名前の意味は、カフェ文化が町に咲く、人の笑顔が咲くという意味もありますが、僕は「咲く」という言葉にはとてもポジティブに変化をするイメージを持っているので、町もどんどんアップグレードしていきましょうという意味を込めました。

「咲くカフェはソーシャルビジネス」

ソーシャルビジネスとは、社会の問題を解決することを目的とし、同時に利益を得るビジネスのことを言いますが、僕は「咲くカフェ」もソーシャルビジネスであると思っています。
 
これからの大子町、過疎化、高齢者社会、人口減、仕事不足、人手不足、様々な問題を見据えた上で、「咲くカフェ」という物が絶対に必要で大切な存在になると思い作りました。
僕は料理をしたくてやっているわけではありませんから。笑
 
そしてそれは自然と、今住んでいる人たちにとっても嬉しい"存在"にもなっています。
 
今のこの町、未来のこの町、広い意味で町の課題を解決していく存在になる、「大子町」においてのソーシャルビジネスなのです。
 
茨城・県北の奥久慈大子町のカフェ&ゲストハウス 咲くカフェ

「咲くカフェのコンセプト」

いざ「咲くカフェ」を作るにあたり、コンセプト的な物はたくさんありました。
 
まずは簡単な「キーワード」。
 
『いちいちお洒落で、いちいち美味しい。』
 
店内・インテリア・カトラリー・料理・盛り付けなどなど、いちいちお洒落で写真を撮りたくなっちゃうんだけど、実際食べてみると、見た目の感動に上乗せして味にも感動する。どれを食べてもいちいち美味しい。みたいな。笑
 

茨城・県北の奥久慈大子のカフェ&ゲストハウス。ランチやディナーの咲くカフェ。
 

 
そして次に「最強のカフェ」を作るための3本柱。
 
まず一つ目。この築40年の実家をリノベーション。今や「リノベーションカフェ」がカフェ界の主役になってきている位のブームの通り、どんなにお洒落でハイセンスな内装でも、リノベーションカフェには、表参道のビルの1階のテナントじゃ作れない「箱」の素質があります。この「箱」を利用することで、「箱」自体の魅力が作れます。
 
二つ目。その箱の中に作るのは、今度は表参道にも負けないお洒落空間。お客さんでも言ってくれる方がたまにいますが「表参道にあってもおかしくない。」お洒落さ。
 
そして三つ目。この大子ならではの山の景色と、緑の近さ。そしてこの家の立地と敷地。水戸まで少し南下しただけでも、もう得られないこの環境です。
 
・箱
・お洒落
・環境
 
この3つが揃い、ベースはかなり強い物が出来ちゃいます。
 
そして残るは、中身の"味"と"人"。
 
僕の作るメニューと、働くスタッフの人間性やサービス。
 
その中身をどこまでグレードアップさせられるか。
その中身の質が上がれば上がるほど、最強のカフェに!笑
 
真面目な話、東京圏までターゲットとして見ています。
東京からもお客さんを呼べると。
 

茨城・県北の奥久慈大子のカフェ&ゲストハウス。ランチやディナーの咲くカフェ。

 
そして重要なコンセプトの一つが「日常」と「非日常」。
 
いわゆる「日常」=「地元民が日常的に利用する場所」
逆に「非日常」=「観光にもなりえる場所」。
 
どちらが良いと思います?
 
すでに人口は2万人を切っていて、さらに今後も減っていく人口。
もはや「日常」だけのお店では難しいのが現状です。
 
かといって「非日常」。
観光客目当てでは、シーズンによって極端な波があります。
そしてただの1軒のカフェでは、メジャー観光地までの集客力もありません。
 
 
なので目指したのは、「日常」と「非日常」が交わる場所。
 
「日常」的に町民が利用したくなる、利用しやすいお店でありつつ、
外から大子に観光に来たお客さんが求める「非日常」を提供できるお店。
 

 
茨城・県北の奥久慈大子のカフェ&ゲストハウス。ランチやディナーの咲くカフェ。

 
宮田邸はどちらかというと"非日常"色が強い。
 
立地が大子の周辺市街地から車で15分離れている事もあり、大子界隈に住んでいる人が「今日のランチどこに行く?」の選択肢には入らないと感じました。
 
あくまでも「宮田邸に行こうよ。」と約束してからでないと行けない。
 
もちろん、古民家ということもあって、通年営業の許可を得ること自体が難しい現状もありつつ、上記の様な理由もありつつ、「宮田邸」はあくまでも期間限定開催と決断しました。
 
 
そうして、「日常」と「非日常」の交わるお店を作るにあたって、意識したのはメニュー構成と価格帯。
 
非日常的に喜んでもらえそうなメニューと、日常的にランチでもお酒飲みでも使いやすいメニューの共存。
 

 
茨城・県北の奥久慈大子のカフェ&ゲストハウス。ランチやディナーの咲くカフェ。クロワッサンプレート

 
そして僕の勝手なイメージですが、お洒落なカフェは、そのオシャレ感や付加価値を値段に上乗せしがち。笑
 
ぶっちゃけ、僕はそれが嫌いでw
だから咲くカフェではあくまでも、いわゆる原価率から一般の飲食店の様に販売価格を決めます。
 
つまりその他の"付加価値"は単純にお客さんの「満足度」につながる方が、結局は咲くカフェの今後のためになる、という考えです。
なので結果「この内容で、こんなに安いの??」みたいなお客さんの意見をいつもいただいています。

「自宅をカフェ&ゲストハウスにするまでの道のり」

 
実際、咲くカフェをこの家で作ろうと思ってからの行動は早かったです。
決断と行動の早さは僕の長所だと思っています。
 
確か、2016年の「宮田邸 咲くカフェ雛祭り」を開催中の時だったと思います。
宮田邸スタッフさん達との話を通じ、自宅でやってみようと思い立ち、その日、宮田邸から家に帰り、その夜には家の壁を壊し始めてました。笑

茨城・県北の奥久慈大子のカフェ&ゲストハウス。ランチやディナーの咲くカフェ。
 

 
工程はこの様な流れ。
1.自分で出来る限りの所までリノベーションを進める。(約半年)
2.自分で出来ない部分になったら職人さんに入ってもらう。(3ヵ月)
3.  家具や装飾やインテリア部分、庭周りを再び自分で作る。(5ヵ月)
4.  資材・プロモーションなど、営業をするためのオープン準備(1ヵ月~)
5.  オープン
 
工事の大変だった部分は、大工さんとのイメージの擦り合わせ。細かい部分一つ取っても、僕は「ここはこうしたい。」と思っていても「大工さんは綺麗に仕上げたい。」というギャップがあり、常に「ここはこうしてください。」「この部分は隠さないでください。」「ここは自分で作るのでやらないでください。」など付きっきりでお願いしてました。笑
 
資材なども家や床を壊す過程で出た古材を取っておき、出来るだけ再利用をしたので、剥がした古板と、抜いておいた錆び釘を大工さんに渡し、ここはこの材料を使って、釘も隠さず見えるように打ってくださいとお願いしたり。。。笑
 
壁などは、僕が自分で用意した木にペンキを塗って乾かしながら、隣で大工さんがその板を貼っていくという共同作業の様な流れでした。笑
 

茨城・県北の奥久慈大子のリノベーションカフェ&ゲストハウス、咲くカフェ。咲くカフェ。

 
リノベ―ションのポイントは、古い柱や元からある物を活かす事はもちろん、新しく取り入れる物やインテリアなどは、出来る限り"本物"の素材で出来ています。
つまり、合板は使わず本物の木で、プラスティックは使わずガラスや金属で。といった風に。
なので、お客さんが「すごく落ち着いた雰囲気がある。」と言ってくれるのは、そういった部分から醸し出されているのだと思います。

「インテリアのポイント」

咲くカフェのインテリアの特徴は、まず「ブルーグレー」のテーマカラー。
ブルーからグレーにかけての挿し色を様々なところに配色しています。
腰壁も、中古で買ったドアも、ランプシェードも自分で塗りました。その色も3種類の色のペンキを混ぜ合わせて作りました。
 
この色の配合は苦戦した一つ。色が乾いてみてやっと分かることなので、何度も何度も塗っては乾かし、分量を変えては塗っては乾かし、やっと理想の色が出来た時は、混ぜ合わせた分量を忘れないようにメモして、オリジナル配合の「咲くカフェ ブルーグレー」が出来ました。笑
 

茨城・県北の奥久慈大子のカフェ&ゲストハウス。ランチやディナーの咲くカフェ。ブルーグレーのランプシェード
 

 
照明は、通常の電球よりもオレンジ色が濃いタイプの電球を使用しています。これは落ち着いたまったり雰囲気を演出するためで、さらに、メインフロアより囲炉裏のあるワンステップ上がったフロアの方を、暗めの照明にしてあります。囲炉裏の空間の席には、ソファー席も配置していることもあり、下のフロアよりもさらにまったり寛ぐ空間に近付けるためです。
 

茨城・県北の奥久慈大子のリノベーションカフェ&ゲストハウス、咲くカフェ。咲くカフェ。夜のフロア

 
そして、実はそのフロアの場所によってテーブルの高さが違うんです。
下のフロアのテーブルは高さ65.5cm、囲炉裏の椅子席は62.5cm、手前のソファー席は57.5cm。
 
下のフロアの方がお食事向き。囲炉裏の空間はまったり向きというのと、フロアの高低差があるので、床が高い方のテーブルの圧迫感を抑えるためです。
同じ様に、ウッドデッキの席も上のステップの方の席は高さを低くしてあります。
 
一番高い下のフロアのテーブルも、実は一般的なテーブルの高さ72cmより5cm以上も低い訳なのですが、これは、照明と同じく「きっちり食事をする」よりかは「まったり寛ぐ」空間を作るためです。椅子もそれに合わせ、座った感じが少し低めに感じ、座り心地も良い、イームズデザインのファブリックタイプのチェアを採用しました。
 
先に買っておいたチェアに座りながら、テーブルの高さを何度も調節しながら高さを決めていきました。
 
また、テーブルのサイズも一般的なテーブルよりも小さく設定。
これは席の配置の関係もあるのですが、人と人が普通よりも少し近くに座ることになるので、人同士の雰囲気が良くなりますし、女性客が多いことを想定していたので、一般のサイズ程の席同士のスペースは必要ないと考えたからです。
なので、料理を一度にたくさん注文すると、テーブルに乗らないということはよくあります。笑
 

茨城・県北の奥久慈大子のリノベーションカフェ&ゲストハウス、咲くカフェ。咲くカフェ。diyテーブル
 

ではどうやって高さを変えているのか?ということですが、店内のテーブルは自作です。
オークの木をサイズ指定で発注し、鉄脚は長さ指定で別に発注し、届いたものを組み立てて作りました。ウッドデッキの市販のテーブルの場合は、のこぎりで足をカットしました。笑

「勉強されてたんですか?」

取材に来てくれる方々が、みんな揃ってお聞きになる質問。
いつもこのようなやり取りになります。
 
【取材の方】
「そういった勉強をされてたんですか?」
「料理の修行をされてたんですか?」
「空間デザインやインテリアの勉強をされたんですか?」
「カメラや写真の勉強をされてたんですか?」
「木工の経験がおありなんですか?」
などなど。
 
【LEMS】「いえ、何も無いです。」
 
【取材の方】「じゃあ東京にいた頃は何をされてたんすか?」
 
【LEMS】「フリーターです。笑 フリーのクリエイターというか、20代前半まではクラブで働きながら、DJをしたり音楽などを作ってました。結婚してからはクラブから普通のアルバイトに変えましたが。」
 
【取材の方】「それで、いきなり大子町に戻って来て、このお店(色々な事)が出来るものなんですか?」
 
【LEMS】「女子力が高いんだと思います。笑」「あと、世の中の人のほとんどは、様々なことを「出来ない」と思ってるから出来ないんだと思います。人間は、やろうと思えば大抵のことは出来ると思います。出来ないと思った時点で、もう出来ないですよね。」
 
【LEMS】「だから、このお店が普通と違うのは、一般的には例えば料理人の方が、自分の料理を提供したくて自分のお店を作ったりしますよね。咲くカフェの場合は全く逆で、大子町にこういうお店があって、こういうメニューで、こういう雰囲気のお店があった方が、未来の大子町のために必ず重要になると思うというか、、それは自分じゃなきゃできないだろうなぁ、という使命感もあり、、『時代的にも今のタイミング』だと、、、ただ、その料理を作れるスタッフさんがいないので、素人の僕がやらざるを得ないのです。笑」
 

茨城・大子町のリノベーションカフェ&ゲストjハウス 咲くカフェ。サーモンのレアステーキ
 

【取材の方】「ではメニューなど、どうやって作っているのですか?」
 
【LEMS】「インターネットに何でも載ってますからね。笑」「料理はもちろん、ウッドデッキの作り方も載ってますし、それを見て後は作るだけです。」
 
【LEMS】「メニューに関しては、自分が食べたいようなレシピを探し、そのレシピを試作して、少し違うと感じたら自分好みに修正していく感じです。料理が上手というより、味覚が少し進んでてWeb検索が上手なだけなんです。笑」「そして結局は、自分が「美味しい♪」と思えるものだけを提供していれば、お客さんが「何を食べても美味しい♪」って言ってくれるように、咲くカフェのメニューが成り立つのだと思います。」 
 
【LEMS】「まぁでも昔から料理は好きでしたし、既製品の食べ物は好きではなかったですねw 息子の幼稚園時代のお弁当も、3年間、一切、冷凍食品も使わずに作りましたね。」「"作られたもの"でなく、ちゃんと"作ったもの"。その差はすぐ分かっちゃいますよね。そこでちゃんとしたFoodを提供する事って、今の時代、昔よりも余計に大切なことですよね。」
 
【LEMS】「そしてもう一つ心掛けているのは、料理に関して万人に向けた料理はしないということ。例えば「ローズマリーとかアンチョビは好き嫌いが分かれるから。」と言ってあまり料理に使わないという意見も聞いたことがあります。しかし、好き嫌いが分かれようが、自分が美味しいと思うものはどんなに尖っててもマニアックでも曲げずに作る。嫌いな人は食べなければ良い話で。万人に合うように作っていたら、究極最後には、咲くカフェのメニューが、刺身定食やとんかつ定食になると思います。笑」

「ゲストハウス」

ご存知の通り、咲くカフェにはゲストルームが併設されています。
 
元々、ゲストハウスをやり始めたのは、咲くカフェのオープン前というか、咲くカフェをこの家に作ろうとも考える前のこと。
 
世界的なゲストハウス・民泊サイト「air bnb」に試しに登録しました。大子町で初めての登録でした。
 
僕自身、知らない人や外国人など、異文化交流が好きというのもあり、また大子町でゲストハウスの成功事例として表に出れば、空き家の利活用の参考にもなるのでは?と、 お試しでどの位需要があるのか?を試してみました。
 
すると、登録してから1,2カ月で、5件程の予約がポンポンと入り、県内の方から県外の方、外国人の方までいらっしゃいました。
 

茨城・大子町のリノベーションカフェ&ゲストjハウス 咲くカフェ。ゲストルームのお客様。

当時いらっしゃったゲストさんとリビング(現フロア)で。

 

そして、ゲストさんとの交流をする中で興味深かったのが、泊りに来たほとんどの方々は、そもそも「大子」なんて知らなかったそう。「袋田の滝」さえも。
そして、ここに泊まりに来ることを決めて、周辺を調べたら「袋田の滝」などがあるのを知り「明日行ってみます。」という方も。
 
つまり、今までの大子へやってくる人の流れとは、完全に逆のパターンの流れをこの小さい規模ではあるけど、ここでは生みだせるのだと知りました。
 
ゲストさん達がこの家に決めた理由は大体こんなもの。
・写真を見て、自然が豊かで良さそうなところ
・ハイキングをしたくて(外国人の方に多い)
・庭も広いし、お洒落で良さそうなところだったから
 
サイトに登録してある、写真と中身とお値段で判断するのが一般的。
観光地とかはあまり関係ないのが、現代の旅の一つのスタイルです。
 

茨城・大子町のリノベーションカフェ&ゲストjハウス 咲くカフェ。ゲストルーム。

当時のゲストルーム

 
そしてその後、いざ咲くカフェを作る場所を自宅に決めた訳ですが、ゲストハウスとカフェが一緒になっているのも面白いかなと思いました。
 
「非日常」を意識しているだけあって、咲くカフェのゲストさんには何か「特別感」のある「体験」を感じて欲しいなと思っています。
 
ただのホテルや旅館に泊るのとは違うし、普通の家に泊まる民泊とも違う。
 
表のカフェで飲んで食べて、そのまま部屋に行って休む。
朝食が付く日は、大子の高級漆器でホカホカの純和食を、オープン前のカフェで好きな場所で好きなように食べる。
もちろん、パジャマのまま出てきちゃっても構わない訳です。笑
 
「お洒落なカフェのある家に滞在していると、自分もお洒落になった気になる。」という感想も。
 

茨城・大子町のリノベーションカフェ&ゲストjハウス 咲くカフェ。ゲストルーム。
 

そして以前のゲストルームと違い、咲くカフェになってからのゲストルームの特徴は、元々一部屋だった広間を真ん中で二つに分け、2部屋のゲストルームになったこと。
 
これで、一度に同時に別々のお客さんが二組滞在できるようになりました。
一つ屋根の下に、二組のゲストさんと僕たち。
 
時にはゲストさんと交流するのもゲストハウスの醍醐味です。
カフェの閉店後に一緒にお酒を飲んだり、語ったり。
 
たまには、二部屋の別々のゲストさん混ざってみんなで盛り上がったり。
盛り上がり過ぎて、朝の4時まで飲んでいたことも。。。
 
当然、翌日の営業が二日酔いでツラい、なんてことも多々。笑
 
 
そして、実際の客層ですが、茨城県内の方が50%、県外50%、そのうち外国人の方が全体の20%となっています。

 
茨城・大子町のリノベーションカフェ&ゲストjハウス 咲くカフェ。ゲストさん。

「音楽の空間」

咲くカフェで忘れてならないのは「音楽」。
 
咲くカフェを作るにあたって、僕のこれまで培ってきた"センス"を、あらゆる部分全てに落とし込んだのですが、それは最後には音楽のためでもあるんです。
 

茨城・大子町のリノベーションカフェ&ゲストjハウス 咲くカフェ。フロア。
 
今の時代「音楽」とは聞くだけの物ではないと僕は思っています。
CDのジャケデザインから、ミュージックビデオ、ファッション、そしてそれぞれの音楽のカルチャーが存在するように、 音楽とは様々なものをひっくるめて音楽であると。
 
最高にお洒落で雰囲気の良い空間に、美味しいお酒と美味しい食べ物、そして楽しい人との交流が生まれる『音楽のある空間』。これこそがLEMSの作り出した最高の【音楽作品】なんです。

 
だから、咲くカフェというものは、音楽があってこそ成り立つ空間。
 
今までもこれからもフリーターとして生きる僕の、これまでの人生の集大成の作品。
 
これからも常に変化していく作品であり、そこで働くスタッフはその作品を作り出すアーティストさんたちなんです。
だからスタッフさん達には、常に綺麗で可愛く、お洒落で親しみのある人で最高のパフォーマンスをして欲しいと思っています。
 

茨城・大子町のリノベーションカフェ&ゲストjハウス 咲くカフェ。インテリア。
 
ついでにその「音楽」についても書いておくと、店内の音楽は季節によって、イベントによって、選曲を変えています。当然、選曲は曲の流れから曲間のつなぎまでシームレスになるようにMixしています。一つのプレイリストが2回目の再生になる部分の、最後の曲とと最初の曲のつながり部分までスムーズにつながるようにしています。
 
またその一日の中でも、朝のゲストさんの朝食時間の音楽、ランチタイム~夕方までの音楽、夕方から夜の音楽、閉店後の音楽。
 
全てが変わります。音楽はもちろん、音量も変化させます。
僕も一応10代~30代にかけて、歴16年のクラブDJでしたので。笑
 
DJの最大の役割は、その場面その場面に合わせて、音楽で一番良い空間を演出することなんです。

「咲くカフェのこの先」

この先の野望としては、広い意味で言うと咲くカフェのブランディングを含め、茨城を代表するカフェにまで持ち上げ、やがては世界に発信されるような存在にし、町の人が「大子には咲くカフェがあるんだ。」と自慢できるような存在になりたいです。
なので「いばらきデザインセレクション2018」の知事選定(最高賞)の受賞は、それに向けての一つの大きなステップだと思います。
 
以前、東京にいる親戚と食事をした時に、「いずれ、東京にいても咲くカフェの話が聞こえてくるようにします。」という話をしたのですが、まさにその通りにしたいですね。
 
 
もっと目先の展望としては、まずはスタッフの安定。笑
とにかく慢性的な人手不足です。一刻も早く社員さんを含めスタッフを安定させ、僕が現場を離れても運営できる体制にしたいです。
 
そうなれば、皆さんお待ちかねの「宮田邸 咲くカフェ」の開催もできます。
 
それと別な方面では「咲くカフェ」の2号店を商店街の内部に作りたいです。
2号店は専門店が良いかと考えています。現在咲くカフェにあるメニューの中の一つの専門店。何の専門店かは秘密。笑
 

茨城・大子町のリノベーションカフェ&ゲストjハウス 咲くカフェ。ガーデン。

 
その他では、咲くカフェを舞台としたウェディングもやれたらいいですね。素敵なパーティーを含めたウェディングパッケージを作りたいのですが、雨天時にどうするかなど、まだまだ考えなきゃいけない部分があります。
 
もう一つは、咲くカフェを法人化し、いずれは町の施設のレストラン(道の駅・森林の温泉)などのプロデュースにも携われたら良いなと思います。レストラン自体の魅力を向上させ、利用客数を増やし、満足度も引き上げる。そんな成功事例を作り、今後他からも依頼が来るようなチームを作っていきたいと思っています。
 
まぁ、何はともあれ、まずはスタッフさんがいないと何もできませんが。笑
ぜひお客さんとしてだけでなく、咲くカフェに働きに来てください。笑
 
 
ということで、咲くカフェとは何か? 少しでも知っていただけたでしょうか。
大子に咲くカフェあり、これからもよろしくお願いします。
 

茨城・県北奥久慈大子のリノベーションカフェ&ゲストハウス 咲くカフェ。